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2025年6月24日放送の「マツコの知らない世界」
取り上げられたテーマは【刺繍】
※「マツコの知らない世界」は、火曜日の午後8時55分~TBSで放送されている情報番組です。
マツコ・デラックスさんの前で、ゲストが得意な分野やハマっているものをプレゼンし、素人ならではの世界観とマツコさんの鋭い突っ込みで人気を博しています。
ゲストは、テーマの世界を熟知し、研究し尽くしている方ばかり。その発信する情報には一見の価値があります!
今回のゲストは、俳優の勝野洋さんを父に、キャシー中島さんを母に持つ芸能界のサラブレット洋輔さん
母のキャシー中島さんは、タレント兼キルト作家で、日本におけるハワイアンキルトの第一人者
そのため洋輔さんの近くには小さいころから手芸道具があり、自然と刺繍に興味が湧いたそう
20代の時にフランスに刺繍留学し、現在は手芸家としてマダムから絶大な人気を誇る
そんな洋輔さんが、世界のセレブが愛する、オートクチュールに革命を起こした刺繍から、糸と布だけで驚きの芸術作品を生み出す超絶技法まで一挙ご紹介
その内容をまとめましたので、”見逃した方”や”あの刺繍なんだっけ?”などありましたら、ぜひ参考にしていただければと思います。
※目次の項目をクリックしていただくと、目的の場所まで飛ぶことができます
☆現代の刺繍の世界
地味で古いイメージが5年で激変!
パリコレで、刺繍の入った作品がハイブランドから続々発表され、これまでワンポイントが多かったメンズ服にも刺繍を全面に押し出したデザインが登場!H&Mなどのファストファッションでも刺繡入りの服が販売されるなど、今、若者の間でブームとなっている
刺繍は今やファッション界の最先端であり、個性を表現できる最強のプラスワンなのだ!
昔のオートクチュール(高級仕立服)は、刺繍が入ってなんぼみたいな、全身、刺繍のドレスが富と権力の象徴のようなところがあったが、今は もっとコンパクトに、ワンポイントのような気軽さで楽しめるようになっている
その代表格がユニクロのリメイク刺繍サービス!
なんと、
Z世代の2025年上半期トレンド予想ファッション部門で1位(Trepo調べ)を獲得
★ユニクロの刺繍サービスについて
- REUNIQLO STUDIOのある17店舗で対応可能
- 素材や場所によって刺繍できない場合あり
- 刺繍1か所700円~
- 好きな場所に刺繍してくれて、約100種類のデザインから選択可能。糸の色を変えられるものもあり、自分だけのオンリーワンが作れる
- 当日もしくは過去にユニクロで購入した商品が対象

子供の頃、母が手提げかばんに刺繍してくれたことを思い出します。
手軽でかわいいところが、中高生や大人に受け入れられてきているんですね。
ユニクロと同じ刺繍サービスが無印良品にもございます。
絵柄がとてもかわいく、種類も豊富で、プレゼントに喜ばれること間違いなし!
父母のみならず、ご友人へのプレゼントにもよろしいかと存じます。
ただ、今のところ店舗が限られておりますゆえ、代わりに刺繍ワッペンを使われてみてはいかがでしょうか。
縫うものとアイロンで貼り付けるものがございます。
こちらも引けを取らない かわいさにございます。
いくつかピックアップしましたので、よかったら参考にしてくださいませ。
簡単に、自分だけのオリジナルグッズをお作りいただけます^^
⇒かわいいワッペンはこちら
⇒大人向けワッペンはこちら
⇒イニシャルワッペンはこちら
☆歴史と文化を縫い込んだ美しすぎる世界の刺繍
刺繍の誕生は紀元前3000年頃
一針一針、時間と手間をかけて縫うので、とてつもなく貴重で、中世ヨーロッパでは富と権力の象徴だった
そんなセレブに愛されてきた刺繍にはいろいろな技法があり、美しくも温もりのある作品が多数 存在する
ここからは、国の文化と歴史を縫い込んだ刺繍ならではの温もりある作品・技法をご紹介!
・フランス…刺繍の歴史に革命を起こしたリュネビル刺繍
布の裏側から特殊なかぎ針を刺していく技法
小さなかぎ針を裏から刺したり表から刺したりする
通常の刺繍だと、ビーズをとめつけるのに、1粒ずつ糸に通して刺すが、この技法では先に全部のビーズを糸に通して一気にとめつける。そのため通常の刺繍より100倍速いと言われている
この技法を流行らせたと言われているのが、ナポレオンの妻ジョセフィーヌ
これが生まれたことにより、刺繍界の流れが大きく変わった

とても美しい刺繍にございます。
ドレスに使われることが多く、わたくしが刺繍をするなら、この「リュネビル刺繍」をやってみとうございます。
書籍:リュネビル針でつくるアートなアクセサリー
⇒気になる方はこちら
・オーストラリア…プチポワン
布目を細かく見て斜めに縫っていくことで図柄を表現していく技法
18~19世紀頃、プチポワンの刺繍を持つことが貴族女性のステータスになっていた
特に好んで使っていた人物がマリーアントワネット
ヴェルサイユ宮殿のマリーアントワネットの寝室の調度品やベッド回りには、このプチポワンがふんだんに使われている
★花柄の刺繍が入ったバッグ
1cm四方で最大約300目縫う
模様のない黒い部分も全て刺繍
マツコさん>細かすぎて、表面がつるんとしている。かわいい
・ルーマニア…イーラーショシュ
白い布に単色で施す幾何学的な模様が特徴
・メキシコ…プエブラ刺繍
カラフルな「街の風景」「花」「小鳥」を表現
・ハンガリー…カロチェ刺繍
レースに仕立てたデザインが特徴
デザイン性の高さからF1レーサーのレーシングスーツのデザインに取り入れられたり、ニコールキッドマンなど世界のセレブから大人気となっている
・中国…蘇州刺繍
ゲストさんが、あまりの超絶技巧ぶりに驚いた国!
髪の毛より細い糸を使用
風景・動物・人物などが多く、壁掛けや屏風になっている
生地は透けるほど薄く、表と裏から交互に刺していく
☆独自進化した高度な技術!繊細な表現で季節を感じる日本刺繍
さぁ、ここからは我が日本の刺繍です
・刺し子
東北地方を中心に残る日本の伝統刺繍
刺し子は、風を通しやすい麻布の隙間を、寒さを和らげるために糸でふさいでいったのが始まりとされている。そうやって模様を入れていったところ「かわいい!」となって刺繍の技法として発展していった
2024年には岩手県の大槌町で、使われなくなったものに刺し子を施し再生する「Sashiko Gals(サシコ ギャルズ)」が誕生
・日本刺繍
日本刺繍の技術は、ご祝儀を入れるためのふくさや仏壇の打敷などに使われているが、その代表格は着物の刺繍
※番組では総刺繍の着物が紹介されていました。画像は載せれないのですが、刺繍の技法の説明があったので記しておきます
真糊江戸解き古代楽器吉祥文様(江戸刺繍)
- 本金糸も使い、和楽器や四季の植物などの刺繍が施されている
- 濃い色の糸と薄い色の糸を互い違いにしてグラデーションを表現
- 同じ場所を何度も縫い重ね強度を上げている。細い糸を使う日本刺繍ならではの技法
- 花ひとつで約300回縫う
- 何往復も縫って盛り上がりを出すなど、いろんな技法があり、その使い分けが素晴らしい
- 価格は800万くらい
- 本物の金の糸を使っている
・水墨画のような刺繍
ゲストさんが、ぜひ紹介したいという作品
「老松鷲虎図」(明治16年)
- 水墨画のように縫われた刺繍の絵で、刺繍絵画と言われている
- 明治~大正時代に髙島屋で多く作られた
- 海外向けにつくられたので日本にはあまりない
- 大阪の髙島屋資料館にある
- あまりに繊細な技術が必要なため今では作るのが不可能と言われている
水墨画ではありませんが、刺繍絵画を一つご紹介!
富士の刺繍絵(葛飾北斎の神奈川沖波裏)
☆現在の刺繍事情
刺繍には膨大な時間がかかるため、AI・機械化が進んでおり、既に手縫い風にできるマシンが登場している
その中でも特にすごいと言われているのが、最新!タジマ工業のAI刺繍機
熟練した人しかできない「上糸調整」をやってのける優れもの
デザインや縫う向きも決められ、多種多様なステッチを使い分ける
ゲストさん>手縫いでしか出せない芸術性というものがあり、その良さをぜひ知ってほしい!
・AIでも真似できない凄腕刺繍ニスト3選
「atsumiさん」曲線の魔術師で唯一無二のゆらぎ刺繍
- きもかわいくて、かっこいい!
- 刺繍で図鑑を作成し、昆虫や植物の細かいリテールを刺繍で繊細かつリアルに表現して話題に!
- どうしても機械だと一定になってしまうところを、手の温もりを残す部分とかもあって、写実的すぎず かわいい

図鑑には虫や植物などが載っており、細かい色の変化まで表現されております。
本物に近いけれど写実すぎず、マツコさんも「白Tシャツに縫ってもらおうかしら」とおっしゃるほどキュートな作品が多数ございます。
お見事!の一言につきます。
※本を図書館で借りようとしたら、既に6人以上の予約が入っておりました。
「PieniSieniさん」3D刺繍アーティスト
- まるでフィギュア
- 斬新な手法で刺繍に革命を起こす
- 刺繍と言えば平面的な作品をイメージするが、彼女の作る作品は立体
- 刺繍枠を使わないオフフープという独自の技法で、フェルトを刺繍糸で包み込む
「田川啓二さん」日本の第一人者!ビーズ刺繍の神様
- オートクチュールビーズ刺繍デザイナー
- 黒柳徹子さんのお友達
- 田川さんの作品が見られるのは、栃木県の那須にある田川啓二美術館。デザイナー田川さんの作品が約200点展示されており、まさに圧巻!作品のほぼ全てにビーズが使われていて、
緻密に計算をされた刺繍の数々が見られる
番組には田川さんの作品が登場。中には1500万円超のドレスも!
画像は載せれませんが特徴を記しておきます
- レースの上にメタルのワイヤーとビーズを刺繍し、立体感を出した作品。地金ワイヤーの技術は、もともとイギリスとかの紋章に使われており、細いワイヤーをコイル状にしたもの。エンブレムなどに使われ耐久性が高い
- ビーズだけでなくレースやワイヤー、クリスタルなど多様な素材をミックスして使うのが田川さんの作品の特徴
- 夜景ドレス「日本」…日本の風景がスパンコールとビーズ刺繍によって繊細に表現されている
- 1500万円のドレスには本物の宝石を使っており、胸元に光るのは本物のトパーズ。こうした立体的な装飾は手刺繍でなければ表現できない
田川さんのショップはこちら
・スカーフ
田川啓二さんの作品が見られるサイトはこちら
☆まとめ
中世ヨーロッパの時代、刺繍はオートクチュールに使われるなど富と権力の象徴であり、多くのセレブに愛されてきた
しかし、ここ5年で刺繍の世界は様変わりし、地味で高価なものから、個性を表現できる最強のプラスワンへと進化し、若者たちに支持されている
それを証明するかのように、Z世代の2025年上半期トレンド予想フッァション部門1位に選ばれたのが「ユニクロのリメイク刺繍サービス」
無印良品も同サービスを始めており、刺繍がより身近なものとなってきている
ただ、このサービス、まだ一部の店舗でしか扱っていないため、利用しづらい一面が・・・
そこで 代わりになるのが「刺繍ワッペン」
ハンカチやカバン、Tシャツ、携帯、ペンケースなど、好きなところに貼ったり縫ったりできるので、手軽にオンリーワン作成が楽しめる
機械化が進み、刺繍を手軽に楽しめるようになった一方で、手縫いにしかできない技法がある
ぜひ手縫いの刺繍も見て、温もりある良さを感じてください
今回のゲスト洋輔さんの本(NHKすてきにハンドメイド)
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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